時間が限られた社会人にとって、効率的に時間を使うことは非常に重要です。
しかし、オーディオブックが気になっていても、
「耳で聴くだけでも、本を読むのと同じように意味があるのか?」
「内容はきちんと頭に入るのか?」
「普通に本を読んだほうがいいのでは?」
と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、オーディオブックでも、知識に触れる、物語を楽しむ、読書習慣を作るといった目的は満たせる場合があります。
ただし、文字を読む読書と完全に同じではありません。
自分のペースで何度も読み返したい本や、図表・数式を確認しながら理解したい本などは、文字で読むほうが向いている場合もあります。
私自身も、Audibleを使う前は「普通に本を読めばいいので、聴く読書は自分には必要ない」と考えていました。
しかし以前、車通勤が片道約1時間あった時期にAudibleを使ってみると、本を開くことができなかった往復約2時間を、本に触れる時間として使えるようになりました。
実際に使ってみると想像していた以上に楽しめ、その後はAudibleをよく利用するようになりました。
とはいえ、紙の本や電子書籍を使わなくなったわけではありません。
「読む」と「聴く」のどちらか一方を選ぶのではなく、本の内容や利用する場面によって使い分ければよいと感じています。
この記事でわかること
- 読む読書とオーディオブックの違い
- 聴くだけでも内容は頭に入るのか
- ながら聴きでも意味があるのか
- 勉強や学習にも使えるのか
- 小説やライトノベルとの相性
- オーディオブックが向いていない本や用途
「オーディオブックにも読書として意味があるのか?」と迷っている方は、自分の目的に合う読書方法かどうかを判断する参考にしてください。
オーディオブックにも読書効果はある?
オーディオブックでも、本から知識を得る、物語を楽しむ、読書習慣を作るといった目的は満たせる場合があります。
ただし、小説やライトノベルのようにストーリーを追って楽しむ場合と、図表や数式を確認しながら専門的な内容を理解する場合では、オーディオブックとの相性も変わります。
また、通勤や家事など、本を開けない時間にも本の内容に触れられることは、オーディオブックならではの大きな利点です。
一方で、
- 気になった部分へすぐ戻りたい
- 文章を何度も読み返したい
- メモを取りながら勉強したい
- 図表や数式を確認しながら理解したい
といった場合は、文字で読むほうが使いやすいこともあります。
つまり、オーディオブックに読書効果があるかどうかは、「読むか聴くか」の二択ではなく、本から何を得たいのかで考えることが重要です。
オーディオブックでも得やすい読書の価値
- 本から知識や情報を得る
- 小説やライトノベルなどの物語を楽しむ
- 通勤や家事など、本を開けない時間にも本に触れる
- 文字を読む時間を確保しにくいときの選択肢にする
- 生活の中に読書を取り入れるきっかけを作る
オーディオブックは、読む読書をすべて置き換えるものではありません。
文字で読むほうが向いている本もあれば、耳で聴くことで生活の中に取り入れやすくなる本もあります。
読む読書とオーディオブックの違い
文字を読む読書とオーディオブックでは、どちらが優れているというよりも、得意な使い方が違います。
例えば、紙の本や電子書籍であれば、自分のペースで読み進めたり、気になった部分へすぐ戻ったりできます。
一方、オーディオブックは目や手を使わずに利用できるため、通勤や家事など、本を開くことができない時間にも使いやすいのが特徴です。
それぞれの違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 文字を読む読書 | オーディオブック |
|---|---|---|
| 自分のペースで進める | しやすい | 再生速度の調整はできるが、音声に合わせて進む |
| 気になる場所へ戻る | しやすい | 文字より位置を探しにくい場合がある |
| メモ・線引き | しやすい | 文字を読みながら行う場合より手間がかかる |
| 図表・数式の確認 | 向いている | 音声だけでは理解しにくい場合がある |
| 通勤・移動中 | 状況によっては難しい | 利用しやすい |
| 家事をしながら | 難しい | 利用しやすい |
| 小説・物語を楽しむ | 向いている | 向いている場合がある |
私自身も、紙の本や電子書籍とAudibleを使い分けています。
じっくり内容を確認したい本や、戻りながら読みたい本では文字のほうが使いやすいと感じます。
オーディオブックの大きな価値は、文字の本より優れていることではなく、これまで読書に使えなかった時間にも本の内容に触れられることです。
「文字で読めるときは読む」
「本を開けないときは聴く」
というように、状況によって使い分ける方法もあります。
紙の本や電子書籍をやめて、オーディオブックだけにする必要はありません。
オーディオブックでも内容は頭に入る?理解・記憶の違い
オーディオブックに興味があっても、
「耳で聴くだけで本当に内容が頭に入るのか?」
と気になる人は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、オーディオブックだから内容を理解できないというわけではありません。
読む場合と聴く場合の理解度を比較した研究では、条件によっては大きな差が確認されなかった例もあります。
一方で、読む読書には、自分のペースで止まったり、前に戻ったり、重要な部分を何度も確認したりしやすいという特徴があります。
そのため、すべての本や学習目的で「読む場合と聴く場合はまったく同じ」と考えるのも適切ではありません。
特に大切なのは、何を目的に本の内容を理解したいのかです。
例えば、
- 小説のストーリーを楽しむ
- ビジネス書から大まかな考え方を学ぶ
- 自己啓発書から新しい考え方に触れる
といった目的であれば、オーディオブックでも内容を追いやすい場合があります。
反対に、
- 資格試験の内容を暗記する
- 専門用語を正確に覚える
- 図表や数式を確認する
- 重要な文章を何度も読み返す
- 引用する箇所を探す
といった使い方では、文字で読める本のほうが扱いやすい場合があります。
また、「聴いた内容を覚えていられるか」は、オーディオブックか紙の本かだけで決まるものではありません。
興味のある内容なのか、集中できる環境なのか、一度聴いただけなのか、繰り返し確認したのかなどによっても変わります。
そのため、
「オーディオブックなら記憶力が上がる」
「聴くだけで学習効率が高くなる」
とまでは言えません。
私自身も、Audibleでビジネス書や経済・投資、自己啓発、小説など、さまざまなジャンルを聴いてきました。

Audibleで実際に聴いた作品の再生履歴(一部)。ビジネス・経済・自己啓発系の作品を中心に利用しています。
私の場合は、オーディオブックを「文字の本と同じ方法で勉強するためのもの」というより、本を開けない時間にも知識や物語に触れるための読書方法として使うことに大きなメリットを感じました。
理解を深めたい本は文字で読み、移動中などにはオーディオブックで聴くなど、目的によって使い分けるのがおすすめです。
ながら聴きでも意味はある?
オーディオブックの大きなメリットの一つが、本を開けない時間にも「ながら聴き」ができることです。
例えば、
- 通勤や移動をしながら
- 家事をしながら
- 散歩をしながら
- 運動をしながら
といった場面でも、本の内容に触れることができます。
私自身も以前、車通勤が片道約1時間あり、その時間にAudibleをよく利用していました。
往復では約2時間になりますが、運転中に紙の本や電子書籍を読むことはできません。
その時間にオーディオブックを利用することで、これまで読書には使えなかった時間を、本に触れる時間へ変えることができました。
Audibleを使う前は、「普通に本を読めばいいので、わざわざ聴く必要はない」と思っていました。
しかし実際に使ってみると、文字を読めない時間にも本を楽しめることが自分の生活と合っており、想像していた以上にAudibleを利用するようになりました。
ただし、ながら聴きをすれば、どのような状況でも内容がしっかり頭に入るというわけではありません。
同時に行っている作業へ強い注意が必要になると、オーディオブックの内容に集中しにくくなることがあります。
例えば、
- 複雑な作業をしているとき
- 考えながら文章を書いているとき
- 仕事などで別の情報を処理しているとき
などは、音声を流していても内容を聞き逃しやすくなります。
一方で、単純な家事や移動など、音声にも注意を向けやすい場面では利用しやすいでしょう。
ながら聴きで意識したいこと
- ながら聴きのメリットは「必ず効率よく覚えられること」ではなく、読書に使える時間を増やしやすいこと
- 単純な家事や移動など、音声にも注意を向けられる場面で使いやすい
- 集中が必要な作業中は、内容を聞き逃すこともある
- 重要な内容は、止めたり戻ったりして確認する
特に、知識を正確に覚えたい場合や、内容をじっくり理解したい場合は、ただ流しておくだけではなく、必要に応じて聴き直すことも大切です。
ながら聴きの価値は、短時間で大量の情報を覚えられることではなく、これまで本を読めなかった時間にも本へ触れられることだと私は感じています。
オーディオブックが向いている本・向いていない本
オーディオブックは、すべての本と同じように相性がよいわけではありません。
音声だけでも内容を追いやすい本は聴く読書と相性がよく、図表や数式などを目で確認する必要がある本は文字で読むほうが向いている場合があります。
例えば、オーディオブックと比較的相性がよいのは、
- 小説
- ライトノベル
- エッセイ
- 一般的なビジネス書
- 自己啓発書
などです。
文章やストーリーを順番に追っていく本は、音声でも内容を理解しやすい場合があります。
特に小説やライトノベルは、文字を読む場合とは違い、ナレーションそのものも作品を楽しむ要素になります。
私自身もAudibleで小説やライトノベルを聴いています。

私のAudible再生履歴の一部。ビジネス書だけでなく、小説・ライトノベルなども聴いています。
私が聴いたライトノベルの中には、アニメ版でキャラクターを演じていた声優がナレーションを担当している作品もありました。
アニメを知っている作品では、聞き慣れた声や演技も含めて楽しむことができ、紙の本や電子書籍とは違った面白さを感じました。
また、私は『銀河英雄伝説』をAudibleで聴いたこともあります。
私が聴いた作品では、一人の男性ナレーターが男性キャラクターだけでなく女性キャラクターのセリフも朗読しており、複数の人物を演じ分けるところも印象に残りました。
「声」や「演技」も含めて物語を楽しめることは、オーディオブックならではの特徴の一つだと感じています。
一方で、次のような本はオーディオブックだけでは使いにくい場合があります。
- 図やグラフが多い本
- 数式を確認する必要がある本
- 専門用語を何度も確認する本
- ページを行き来しながら読む本
- 書き込みやメモをしながら学習する本
例えば、図表を見ながら内容を理解する必要がある場合、音声だけでは情報を確認しづらくなります。
気になった文章を何度も読み返したり、前後のページを比較したりしたい場合も、紙の本や電子書籍のほうが使いやすいでしょう。
オーディオブックとの相性は本の目的で考える
- 物語を楽しむなら、小説やライトノベルは音声と相性がよい場合がある
- 考え方や知識に触れるなら、ビジネス書や自己啓発書も利用しやすい
- 図表・数式・専門用語を細かく確認するなら、文字で読むほうが使いやすい場合がある
- すべてをオーディオブックに置き換えず、本によって読む・聴くを使い分ける
オーディオブックが向いているかどうかは、ジャンル名だけで決まるものではありません。
同じビジネス書でも、考え方を大まかに理解したい場合と、数値や図表まで細かく確認したい場合では使いやすさが変わります。
「この本から何を得たいのか」を考えて、読むか聴くかを選ぶことが大切です。
オーディオブックは勉強にも使える?
オーディオブックは、勉強や学習にも使うことができます。
ただし、「聴くだけですべての勉強ができる」というより、学習内容や目的に合わせて補助的に使うほうが向いています。
例えば、
- すでに知っている内容を復習する
- ビジネスや経済などの考え方に触れる
- 移動中に知識をインプットする
- 興味のある分野の概要をつかむ
といった使い方なら、オーディオブックを取り入れやすいでしょう。
特に、通勤や移動中など、机に向かって勉強することが難しい時間でも利用できるのはメリットです。
一方で、
- 資格試験の問題を解く
- 漢字や専門用語を正確に覚える
- 数式を使って計算する
- 図表やグラフを見ながら理解する
- 重要な部分へ線を引いたり、メモを書いたりする
といった勉強では、音声だけでは不十分な場合があります。
例えば、資格試験の勉強でテキストの重要部分を何度も確認したり、問題集を解いたりする場合は、紙の本や電子書籍のほうが使いやすいでしょう。
反対に、すでに学んだ内容を移動中にもう一度聴いたり、これから勉強する分野の全体像をつかんだりする用途なら、オーディオブックを組み合わせる方法があります。
勉強でオーディオブックを使うなら
- 知識に触れる、概要をつかむ用途で使う
- 移動時間など、机に向かえない時間の補助にする
- 暗記や問題演習は文字の教材と使い分ける
- 図表や数式が重要な内容は、目で確認できる教材も併用する
つまり、オーディオブックは「勉強に使える・使えない」の二択ではありません。
耳で聴くことに向いている学習と、文字を見ながら進めたほうがよい学習を使い分けることが大切です。
聴くだけでも「読書」と言える?
オーディオブックについて調べていると、
「文字を読んでいないのに、読書と言えるの?」
と疑問に感じる人もいると思います。
確かに、「読書」という言葉を文字どおり考えると、本の文字を読む行為をイメージする人が多いでしょう。
しかし、本を利用する目的は、
- 知識を得る
- 新しい考え方に触れる
- 物語を楽しむ
- 自分とは違う人の経験を知る
など、人によってさまざまです。
そのため私は、「オーディオブックを読書と呼べるか」だけにこだわるより、本から何を得たいのかで考えたほうが実用的だと思っています。
小説のストーリーを楽しみたい場合や、ビジネス書から考え方や知識に触れたい場合であれば、耳で聴く方法でも目的を満たせることがあります。
一方で、
- 文章の構成を細かく確認したい
- 気になった箇所へすぐ戻りたい
- 引用したい文章を探したい
- 書き込みながら内容を整理したい
という場合は、文字で読むほうが向いています。
私自身も、紙の本、電子書籍、Audibleのどれか一つだけを使っているわけではありません。
読む方法が違っても、本から知識や物語を得るという目的まで否定する必要はないと感じています。
「読書と呼べるかどうか」よりも、自分が本に触れやすくなり、そこから何かを得られるかどうかを判断材料にしてみてください。
文字を読むのがつらいときの選択肢にもなる
本を読みたいと思っていても、
- 仕事や家事で疲れて文字を追う気力がない
- まとまった読書時間を確保できない
- 本を開いても集中が続かない
- 活字を読むこと自体にハードルを感じる
ということもあります。
そのような場合、オーディオブックは「読書をあきらめる」以外の選択肢になります。
紙の本や電子書籍のように文字を目で追う必要がないため、横になっているときや移動中などでも、本の内容に触れることができます。
ただし、オーディオブックを使えば、疲れや集中しにくさそのものが解決するわけではありません。
音声を聴くこと自体に集中できないときには、無理に利用する必要もありません。
大切なのは、「読書するなら必ず文字を読まなければならない」と決めつけず、そのときの生活や状態に合わせて方法を選ぶことです。
文字を読むのがつらいときの使い分け
- じっくり読みたいときは紙の本や電子書籍
- 本を開けない移動時間はオーディオブック
- 目を使いたくないときは耳で聴く方法も検討する
- 集中できないときは無理に読んだり聴いたりしない
「読むか、読まないか」だけではなく、読めないときには聴くという方法もあると知っておくだけでも、読書を続けるハードルは下げやすくなります。
オーディオブックが自分に合いそうならAudibleも選択肢になる
ここまで紹介してきたように、オーディオブックは、通勤や家事など本を開けない時間にも本を楽しめる読書方法です。
一方で、オーディオブックが便利だからといって、すべての人にAudibleが向いているわけではありません。
- 通勤や家事など、聴く時間を作れそうか
- 小説やビジネス書など、音声と相性のよい本を楽しみたいか
- 紙の本や電子書籍と使い分けられそうか
といった点によっても、使いやすさは変わります。
この記事を読んで「聴く読書なら自分にも取り入れられそう」と感じた人は、Audibleが向いている人・不向きな人の違いも確認して、自分の読書スタイルに合うか判断してみてください。
まとめ:オーディオブックは目的に合わせて「読む」と「聴く」を使い分けよう
オーディオブックでも、知識に触れる、物語を楽しむ、読書習慣を作るといった目的は満たせる場合があります。
ただし、オーディオブックと文字を読む読書は、まったく同じものではありません。
- 小説やライトノベルなど、ストーリーを楽しむ
- ビジネス書などから考え方や知識に触れる
- 通勤や家事など、本を開けない時間を活用する
といった用途では、オーディオブックを取り入れやすいでしょう。
反対に、図表や数式を細かく確認したり、文章を何度も読み返したり、書き込みながら勉強したりする場合は、紙の本や電子書籍のほうが使いやすいことがあります。
私自身も、Audibleを使ったことで「本を開けない時間でも本に触れられる」という、文字で読む読書とは違った価値を感じました。
じっくり読みたいときは読む。本を開けないときは聴く。
オーディオブックが気になっている人は、「読書と呼べるか」だけで判断するのではなく、自分が本から何を得たいのか、どのような場面で使いたいのかを考えてみてください。
「聴く読書なら自分にも合いそう」と感じた場合は、Audibleが自分の使い方に向いているかを確認してから判断するとよいでしょう。