「読書って、どうやって読めばいいんだろう?」
本を読み始めたばかりだと、最初から最後までしっかり読んだほうがいいのか、内容を全部理解しながら読んだほうがいいのか、迷うこともあると思います。
しかし、読書には誰にでも当てはまる唯一の「正しい読み方」があるわけではありません。
小説やライトノベルなら、物語そのものを楽しむために読むこともあります。一方で、ビジネス書や経済・投資の本では、知りたい情報や考え方を得るために読むこともあります。
つまり、読む本や目的によって、読み方を変えてもいいということです。
私自身、社会人になってからゲーム以外の趣味を作るために読書を始め、10年以上続けてきました。
これまで、ビジネス書、経済・投資、自己啓発、小説、ライトノベルなど、さまざまなジャンルを読んできましたが、すべての本を同じようには読んでいません。
最初から最後まで完璧に理解しようとすることもなければ、読んだ内容をすべて覚えようとすることもありません。
本記事では、読書歴10年以上の筆者が、本をどう読めばいいのか分からない人に向けて、基本的な読書のやり方や読み方のコツを紹介します。
無理に速く読んだり、すべてを理解したりすることを目指すのではなく、自分の目的に合った読み方を見つけていきましょう。
この記事でわかること
- 読書に唯一の正しい読み方がない理由
- 小説・実用書・勉強など、目的に合わせた本の読み方
- 全部を理解・記憶しようとせず、自分に合った読み方を見つけるコツ
読書のやり方に正解はない|読む目的を最初に考える
読書には、誰にでも当てはまる唯一の正しい読み方があるわけではありません。
なぜなら、本を読む目的によって、必要な読み方が変わるからです。
私自身も10年以上読書を続けていますが、小説を読むときと、ビジネス書や経済・投資の本を読むときでは、読み方を変えています。
「読書をするなら、最初から最後までしっかり理解しなければいけない」と考える必要はありません。
まずは、自分が何のためにその本を読むのかを考えてみましょう。
小説・ライトノベルは物語を楽しむ
小説やライトノベルを読む目的は、人によってさまざまです。
私の場合は、知識を身につけるためというより、物語そのものを楽しむために読むことが多くあります。
そのため、
- 重要な部分をすべて覚える
- 内容を細かく要約する
- 分からない表現が出るたびに立ち止まる
といった読み方はしていません。
登場人物や物語の流れを楽しみながら、自分のペースで読み進めています。
小説を読むときまで「何かを学ばなければいけない」と考えてしまうと、読書そのものが疲れてしまうこともあります。
物語を楽しむことが目的なら、楽しんで読み進めること自体が、その本に合った読み方だと私は考えています。
実用書・ビジネス書は知りたい情報を意識して読む
一方で、ビジネス書や経済・投資などの本では、読み方を少し変えています。
このような本を読むときは、
- 今知りたいことは何か
- 仕事や生活に使えそうな考え方はあるか
- 自分が抱えている疑問の答えがあるか
といったことを意識しながら読むことがあります。
本の内容すべてを覚えることよりも、自分に必要な情報や考え方を見つけることを重視しています。
必要であれば気になった部分を読み返したり、あとで確認できるようにメモしたりすることもあります。
ただし、すべてのページにマーカーを引いたり、毎回ノートにまとめたりする必要はありません。
自分の目的に必要な部分だけ、読み方を変えれば十分です。
勉強目的なら理解や復習を重視する
資格の勉強や専門知識を身につけるために本を読む場合は、小説を読むときとはさらに読み方が変わります。
勉強目的であれば、ただ最後まで読み進めるだけではなく、
- 理解できなかった部分を読み返す
- 重要な内容を確認する
- 必要に応じてメモを取る
- あとから復習する
といった読み方も必要になります。
つまり、小説、実用書、勉強のための本を、すべて同じ方法で読む必要はありません。
本を読む目的を決め、その目的に合わせて読み方を変える。
これが、私が10年以上読書を続ける中で大切だと感じている基本的な考え方です。
読書初心者がまず押さえたい基本の読み方
読書を始めたばかりだと、「最初から最後までしっかり読まなければいけない」と考えてしまうことがあります。
しかし、すべての本を一字一句理解しながら読む必要はありません。
まずは、自分が読みたいと思える本を選び、無理なく読み進めることが大切です。
興味がある本・今の自分に合う本を選ぶ
読書を続けるためには、自分が興味を持てる本を選ぶことが大切です。
- 「有名だから」
- 「読んだほうがいいと言われたから」
という理由だけで選んでも、自分に合わなければなかなか読み進められません。
小説が好きなら小説から始めてもいいですし、仕事で知りたいことがあるなら、その疑問に答えてくれそうな実用書やビジネス書を選んでもいいでしょう。
読書初心者だからといって、難しい本から読む必要はありません。
今の自分が「読んでみたい」と思える本を選ぶことが、まずは大切です。
最初から最後まで全部理解しようとしない
本を読むときに、書かれている内容をすべて理解しようとすると、なかなか先へ進めなくなることがあります。
特に、専門用語が多い本や、自分にとって少し難しい本では、分からない部分が出てくることも珍しくありません。
そんなときでも、すぐに「自分には読めない」と考える必要はありません。
一度読んだだけでは分からなかった部分も、その先を読み進めることで意味が分かることがあります。
また、今は理解できなくても、知識が増えてから読み返すと分かることもあります。
最初から100%理解することを目指すのではなく、まずは本全体の内容をつかむくらいの気持ちで読むのも一つの方法です。
分からない部分で止まりすぎない
分からない言葉や内容が出てきたとき、毎回そこで長く止まってしまうと、読書そのものが進まなくなってしまいます。
もちろん、勉強や仕事で必要な内容なら、調べながら読むことも大切です。
一方で、物語を楽しむための小説や、全体像を知りたい実用書であれば、いったん先へ進んでも問題ありません。
気になる部分だけ印をつけておき、あとから読み返す方法もあります。
「分からない部分がある=読めていない」と考えるのではなく、目的に応じて立ち止まるか、そのまま進むかを決めると読みやすくなります。
合わない本を無理に最後まで読まない
読み始めた本が、自分には合わないと感じることもあります。
内容が難しすぎたり、思っていた内容と違ったり、単純に読んでいて楽しめなかったりすることもあるでしょう。
そのような本を「せっかく読み始めたから」という理由だけで、無理に最後まで読む必要はありません。
いったん読むのをやめたり、別の本へ移ったりしても大丈夫です。
読書は、最後まで読み切った冊数を増やすことだけが目的ではありません。
自分が知りたいことを得たり、物語を楽しんだりすることのほうが大切です。
「この本は今の自分には合わない」と感じたら、無理に読み続けず、別の本を選ぶことも読書のやり方の一つです。
内容を理解しながら読むコツ
本の内容を理解しながら読みたい場合は、ただ最初から最後まで読み進めるだけでなく、「この本から何を知りたいのか」を意識すると読みやすくなります。
特に、実用書やビジネス書、勉強のために読む本では、すべての文章を同じように読む必要はありません。
自分にとって重要な部分はゆっくり読み、それ以外は流れをつかみながら進めるなど、内容に合わせて読み方を変えてみましょう。
読む前に目次や見出しで全体像を見る
実用書やビジネス書を読むときは、いきなり本文から読み始めるのではなく、最初に目次や見出しを確認することがあります。
目次を見ることで、
- どのような内容が書かれているのか
- 自分が知りたい内容はどこにありそうか
- どのような順番で話が進むのか
といった本全体の流れを把握しやすくなります。
小説のように最初から順番に物語を楽しみたい本では必要ありませんが、情報を得ることが目的の本では、先に全体像を確認するのも一つの読み方です。
実用書は知りたいことを意識して読む
実用書やビジネス書では、文章の中から重要そうな部分をすべて探そうとするよりも、まず自分が知りたいことを意識して読みます。
例えば、
- 仕事で困っていることを解決したい
- お金について新しい考え方を知りたい
- 知らない分野の基本を学びたい
など、本を手に取った理由があるはずです。
その目的を意識しておくと、自分に必要な情報と、今はそれほど必要ではない情報を分けながら読みやすくなります。
私自身も、ビジネス書や経済・投資の本では、最初からすべてを覚えようとはしていません。
「今の自分に必要な考え方はあるか」を意識しながら読むことが多いです。
必要な部分だけメモしたり読み返したりする
読んでいて気になる内容や、あとでもう一度確認したい部分があれば、メモを取ったり読み返したりする方法もあります。
ただし、読書をするたびにすべての内容をノートへまとめたり、すべてのページにマーカーを引いたりする必要はありません。
メモを取ること自体が目的になってしまうと、かえって本を読み進めにくくなることもあります。
私の場合も、必要だと感じた部分だけ読み返したり、あとで確認したい内容だけ残したりしています。
小説を楽しむために読んでいるなら、メモを取らずそのまま読み進めても問題ありません。
一方で、勉強や仕事に使いたい本なら、理解できなかった部分へ戻ったり、必要なところだけ記録したりすることもあります。
メモや読み返しも、本を読む目的に合わせて使い分けることが大切です。
効率よく読むことより、目的に合った読み方を優先する
読書をしていると、
「もっと速く読んだほうがいいのではないか」
「まとまった時間を作らないと意味がないのではないか」
と考えることもあります。
しかし、読む速さや読書時間だけを意識しすぎる必要はありません。
小説をじっくり楽しみたいときもあれば、実用書から必要な情報を探したいときもあります。
大切なのは、速く読むことではなく、その本を読む目的に合った読み方をすることです。
読む速さにこだわりすぎなくていい
本を読むスピードは、人によって違います。
また、同じ人でも、本の内容によって読む速さは変わります。
読みやすい小説ならどんどん進められても、初めて学ぶ分野の本では、何度も読み返しながら進むこともあるでしょう。
私自身も、すべての本を同じスピードで読んでいるわけではありません。
物語を楽しみたい本なら自分のペースで読みますし、理解したい内容がある本なら、必要に応じて立ち止まって読み返します。
そのため、「何ページを何分で読めたか」だけで、読書がうまくできているかを判断する必要はありません。
自分の目的に必要な内容を得られているなら、ゆっくり読んでも問題ありません。
読むスピードそのものを上げたい場合は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まとまった時間がなくても少しずつ読める
読書というと、30分や1時間など、まとまった時間を確保しなければいけないように感じることもあります。
しかし、必ずしも一度に長い時間読む必要はありません。
私自身、『狼と香辛料』1〜17巻が収録されたKindle合本版を、子どもが寝たあとから自分が寝るまでの5〜10分ほどを使って少しずつ読みました。
一気に読み切ったわけではなく、読み終えるまでに約4年半かかっています。
それでも、読みたい作品だったので、自分の生活に合わせて少しずつ読み続けることができました。

『狼と香辛料』を読了後にAmazonへ投稿したレビュー。約4年半かけて少しずつ読み続けた体験を書いています。
読書時間を作ることは大切ですが、「毎日○分読まなければいけない」と決める必要はありません。
5分でも10分でも、自分が無理なく読める時間を使えば十分です。
一気に読み切ることよりも、自分の生活や目的に合ったペースで読み進めることを意識してみてください。
読み方で困ったときは、悩みに合わせて対処する
ここまで紹介してきたように、本の読み方は一つではありません。
読む目的や本の内容に合わせて、自分なりに読み方を変えて構いません。
ただし、基本的な読み方が分かっていても、
- 読んでいる途中で集中できなくなる
- 読むスピードが遅いことが気になる
といった別の悩みが出てくることもあります。
このような場合は、読み方そのものを無理に変えるのではなく、自分が困っている原因に合わせて対処することが大切です。
読書中に集中できない場合
本を読み始めても、すぐに別のことを考えてしまったり、スマホが気になったりして、なかなか集中できないことがあります。
集中できない原因は、読み方だけではなく、読書する環境や時間、スマホなど、さまざまです。
そのため、この記事では集中力を維持する方法までは詳しく扱いません。
「読み方を工夫しても、なかなか読書に集中できない」
という場合は、集中できない原因や対策をこちらの記事で詳しく紹介しています。
読むスピードが遅いと感じる場合
本を読むのに時間がかかると、「もっと速く読んだほうがいいのかな」と気になることもあります。
しかし、読書は必ずしも速く読む必要はありません。
内容を理解することが目的なら、気になるところで立ち止まったり、分からない部分を読み返したりしながら、自分のペースで読み進めても問題ありません。
一方で、仕事や勉強などで読む量が多く、「もう少し読むスピードを上げたい」と感じている場合もあると思います。
「内容を理解しながら、もう少し速く読めるようになりたい」
という場合は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ:本と目的に合わせて読み方を変えよう
読書には、誰にでも当てはまる唯一の正しい読み方があるわけではありません。
- 小説やライトノベルなら、物語そのものを楽しむために読む。
- ビジネス書や実用書なら、自分が知りたい情報や考え方を意識して読む。
- 勉強目的なら、必要に応じて読み返したり、復習したりする。
このように、本を読む目的によって読み方を変えてもいいと私は考えています。
また、本の内容を最初から最後まで完璧に理解したり、読んだことをすべて覚えたりする必要もありません。
分からない部分はいったん先へ進んだり、自分に必要なところだけ読み返したり、今の自分に合わない本なら途中で読むのをやめたりしても構いません。
読む速さや読書時間についても、「こうしなければいけない」と決めつける必要はありません。
私自身、10年以上読書を続ける中で、小説、ライトノベル、ビジネス書、経済・投資など、そのときに読む本や目的に合わせて読み方を変えてきました。
まずは、
- 何のためにこの本を読むのか
- どこまで理解したいのか
- 自分が楽しんで読めているか
を考えながら、自分に合った読み方を見つけてみてください。
無理に「正しい読書法」を探すよりも、目的に合った方法で、自分のペースで読み続けることが大切です。